鹿谷郷は有名な「凍頂烏龍茶」の産地として良く知られている。元の品種は160年ほど前に中国の福建省から移植して栽培された。最初は規模が小さく、生産や販売は全て農家の運営であった。その後、評判が良くて規模も年々拡大してきた。近年、政府が積極的にお茶を宣伝するため、お茶の需要が多くなった。お茶の耕作面積が急速に拡大され、産量も増えてきた。生産と販売のバランスを維持する為に鹿谷郷農會は1976から毎年の春と秋に行われる「お茶のコンテスト」で優勝したお茶の販売をしている。更にお茶の品質確保と値段合理化の為、1985年からお茶のランク付け制度を導入した。
「お茶のコンテスト」でお茶の審査は一般の消費者にも分かり易いように特等、一等、二等、三等、金梅3つ、金梅2つ等、六つのランキングに分けます。コンテストに参加したお茶は皆番号をつける。審査項目は外観20%、香り30%、味40%、お茶の色10%。まずお茶3グラムを取り出し、審査用の急須に入れ、お湯を注ぎ、6分間置いてから湯飲みに入れる。審査はまず湯飲みに残っている香りを判定、次に温度が40~45度まで下がったお茶を5~10mlほど口に含み、舌でお茶の濃さ、渋さ、円やかさなどを判別する。厳しい審査の予選、決戦を経て、レベルに達しているお茶にしかランク認定を与えない。最後にランク付けによる包装が行われる。
住所 南投県鹿谷郷中正路一段231号
電話 (049)275-1962