昔、九份には九つの世帯がすんでおり、お互いに仲がよくて、遠い所へ買物に行く時に、必ずほかの世帯の分も買ってあげる。即ち、九つの分を買うと言うことであるから、「九份」となった。
19世紀の末に九份に住んでいるある農家の奥さんが鶏のふんの中からきらきらした金の粉を見つけて、それで、一躍、ゴールド・ラッシュになった。1930年代にはその九份の黄金時代で、なんと人口2万人位もこの山城に住んでいた。最盛期の時、九份の山の上に茶芸館、飲み屋、レストランなどで賑わっていて「小上海」とか「小香港」とか呼ばれたぐらいである。特に九份の石段を上がって行くと、まさしく日本の有名なアニメの世界「千と千尋の神隠し」に良く似ている。