淡水は淡水河下流の北岸にあり、河を隔てて向い側には観音山が美しい姿を見せている。山と海、そして河、昔からその風光は台湾八景の一つに数えられていた。台北市内から僅かの距離にもかかわらず、この町に入れば、そこには一世紀前の街並みが待っている。今も昔も、淡水の町は土・日に人が湧くように集う。なかでも、人気は黄昏時である。川岸に点々とカップルが肩を寄せている。淡水の中正路は、いま「淡水老街」と呼ばれている。今も昔も淡水の人々の生活の中心で、街道沿いに老舗・寺廟・役所などがずらりと並び、終日に人や車の往来で賑わっている所である。淡水老街の有名な小吃と言えば、皆は「鉄蛋」、「阿給(あげ)」をよく思い出すだろう。